「指輪物語」の主役であるホビット族の暮らす家をテーマにした作品。
明るく陽気なホビットがゆったり穏やかに暮らす、夢のある家に仕上がっていますね。


 キッチンには好物のビールやキノコ、美味しい食べ物が溢れ、大好きなパーティを開いたり、歌や踊りを楽しむホビットたちの性格や好みがうかがえます。



 奥の部屋では、たくさんの本や地図・地球儀などがおかれ、外の世界や冒険に憧れる好奇心の強いホビットが住んでいるようですね。

 屋根の上ではのんびりと本を読んでいるのか、はたまた昼寝をしているのか、のどかな日差しのぬくもりやゆったりとした時間の流れまでを感じさせる演出がされています。
 この作品で注目した部分は、コンテストテーマでもある屋根とはしごが、建物としても内装としてもに無理なく自然にとけ込んでいる部分でした。屋根を生活空間の一部分としてとらえた内装の演出も、この作品の雰囲気をより一層引き立たせています。
 また、土台の大きさや部屋の配置も小柄なホビットが生活するのにほどよい空間が確保されおり、作者の方の細やかな配慮が感じられました。

あたかもそこにホビットが居たかの様な不思議な気配を感じさせ、住んでいる人の顔を見ることができるとても完成度の高い作品だと思います。