インテリア オブ ザ イヤー 2003

作品ダイジェスト

「 私と仲間の「我が家」 」 アリア@北斗さん

  • クラシックハウス / 2階建ての石と漆喰の家( Two-Story Stone and Plaster House ) / 14 × 14
  • 北斗 / ファセット:非公開 / 座標:非公開
作品コンセプト

家主の女性には血の繋がった家族はいない。けれど寝食を共にする仲間がいる。
テーマは「生活感のある我が家」です。

1階
玄関には家主が育てた花と、森の中で迷ってもわかるように飾り付けたランタン。
入ってすぐの居間にはレコードやピアノの音楽ととっときの酒。
傍らの作業場は仕事をしていても居間の仲間の相手ができるように大きなものは置いていない。
家主のマスコットが座るドアを開けるとバスルーム、トイレと寝室がある。

2階
通路には大切な人から貰った赤い薔薇。
食卓には料理好きの老人が作った家庭料理が並ぶ。
奥は家主の友人の部屋。寝台には彼女の赤ちゃんが眠っている。

詳細解説文

生産が趣味の家主と同居するのは、孤独な身の上から一変、子供に恵まれた女友達。
その女友達が保護した孤児の少女。
家主にかしずかえる老人。
なかなか航海から帰って来ない海の男。
性格も生い立ちもそれぞれだけれど共通するのは血縁の者がいないこと。
彼や彼女にとってはこの家が「我が家」そのもの。

1階寝室の花々は和めるようにと家主が飾ったもので、色合いも落ち着いたものを選んだ。
ピンクのポピーは寒色ばかりで心が寒くならないようにとのアクセント。

2階の食卓にある暖かいパンプキンスープは老人の得意料理。
また、友人の部屋の湯は赤ちゃんの沐浴場。
皮を張った衝立は赤ちゃんが水に近寄らないためのもの。
その更に奥は赤ちゃんの遊び場。ぬいぐるみもある。
クッションは花や家具を倒さないための工夫。
赤ちゃんの眠る寝台のわきには赤ちゃんのためのミルクとガラガラが置いてある。
ちなみに熊マスクに青いローブのマスコットは友人の愛する男性がモチーフ。